作品について
この作品はプログラミングとイラストの組み合わせで描かれたジェネラティブアートです。繊細かつ迫力のある「龍」の姿がイラストとして描かれ、模様や色彩の変化、さらにはインタラクティブな要素がコードによって実現しています。NFT一つ一つが異なる色彩パターンを持ち、ホルダーの方々はユニークな作品を手にすることができます。
さらにこの龍のアートは、天龍峡の豊かな自然や文化をインスピレーション源として創り上げられています。天龍峡の象徴である「龍」を中心に、雄大な天竜川の流れや名勝「十勝の岩」の龍角峯が力強く描かれています。また、地域の名産であるりんごをモチーフに取り入れ、色彩やデザインにその恵みが反映されています。
このアートを通じて、天龍峡が持つ独特の風景や物語、そしてその魅力が、デジタルアートという新しい形で息づいています。ホルダーの皆さんには、この地のエッセンスが凝縮された作品とともに、天龍峡の壮大な世界観を感じていただけたら嬉しいです。
龍について
日本各地には、龍にまつわる信仰や物語が古くから存在しています。天龍峡もその名の通り、龍と深く結びついた地名やストーリーを持っていますが、その解釈は多様です。私たちは、この「龍」という存在を、観光地再興の象徴であり、さらにそこに集うデジタル住民たちの象徴として位置付けることにしました。
古くから、「急流の滝を登りきる鯉は、登竜門をくぐり、天まで昇って龍になる」という故事があります。龍は立身出世の象徴として語り継がれてきました。天龍峡の共同体では、山古志から生まれたLocal DAOの運動に敬意を表し、その素晴らしい理念を受け継ぎながら、天龍峡ならではの独自の形へと進化させたいと考えています。この想いから、「錦鯉」が「龍」へと成長する未来像を描いています。それは、地域とデジタルが共鳴し、新たな可能性を切り開く象徴的な姿です。
アーティストについて
今回の「Tenryukyou Dragon」の制作を手がけてくださったのは、デジタルアーティストのrafさんです。rafさんは、イラストレーションとクリエイティブコーディングを融合させた独自のアプローチで、見る人の想像力を掻き立てるアートを創り出しています。Webグラフィック技術を駆使したその多彩な表現力は、単なる視覚的な美しさにとどまらず、デジタル技術と芸術性が響き合う新たな可能性を示しています。実はrafさんは、第二弾の「Nishikigoi NFT」のアートも担当しており、私たちとの特別な縁が続いています。
今回の制作では、rafさん自身が天龍峡を実際に訪れ、その地に息づく文化や自然、そして風景に触れてくださいました。雄大な渓谷や地域に根付く伝統を五感で感じた経験をもとに、彼の独創的な視点を通してアートに昇華していただきました。このプロセスを経て完成した作品には、天龍峡の魅力が余すことなく詰め込まれており、その土地ならではの情景やエネルギーが繊細に表現されています。
rafさんの作品を通じて、天龍峡の新たな一面を発見し、感じていただけることを願っています。ぜひ、この特別なアートの世界観をお楽しみください。